フリーランス美容師とは?メリットや働き方、将来設計を徹底分析

目次

フリーランス美容師とは

フリーランス美容師は、3種類の働き方に分けられています。

  • 業務委託
  • 面貸し
  • シェアサロン

働き方や給料もかなり変わってくるので、フリーランスとして働きたいと思っているあなたはまずしっかりと違いを理解しておきましょう。

業務委託

業務委託型の美容室は、集客から料金、薬剤手配まで全てを美容室側が行っている形態です。

デビューしたてのスタイリストや、集客力に自信の無い美容師は特に考えることなく入客することができるので経験を積むには最適でしょう。

サロンの営業時間は朝の9時~23時頃までと長く設定されていますが、自分で働きたい時間を設定することができます。

そのため、従来の美容室の長時間労働からは解放されるので時間的余裕は持つことができますね。

しかし個人的に業務委託サロンはフリーランスとは言えないかと思います。

こちらの記事で詳しく解説しています。

面貸し

面貸しとは、美容室の空いている席を借りて自分のお客様を施術すること。

上記の業務委託との違いは60%以上の高い還元率や集客を自分で行うという点です。

独立してお店を持つのではなく、一席だけ自分のお店を持つ

という感覚です。

シェアサロン

シェアサロンは、近年急速に広がってきている比較的新しい形態の美容室です。

集客や薬剤を調達するというのは上記の面貸しと同じですが、違いは以下のようになります。

  • 70%~のさらに高い還元率
  • 全員が面貸しで働いている
  • 席が独立しており、個室のように使える

働いている美容師が全員フリーランスとして働いているので、お店の雰囲気や作りも個人を優先。

従来の面貸しでは美容室の空いている席を借りるのに対し、シェアサロンでは席それぞれが半個室や個室になっています。

そのため他の美容師に気を使うことなく、より自分のお店のような感じで利用することができますね。

タナカ

僕はシェアサロンを利用したことが無いので正直あまり突っ込んだ話はできないんだ…

詳しくはSALOWINさんのブログで詳しくまとめられているので参考にしてみてください。

フリーランス美容師のメリット・デメリット

フリーランス美容師におけるメリット・デメリットは以下のようになります。

では順番に詳しく見ていきましょう。

収入が上がる

自分で客単価を決められることで、大幅な収入アップを見込めます。

厚生労働省によると全国平均での客単価は6,000円となっていますが、この単価で月売り上げ100万円を目指すのは少し厳しいです。

週休2日で働くとなると1日5万円の売り上げが必要になり、1日8人は入客する必要があります。

タナカ

できないことはないけど、毎日隙間なく予約が入るとは考えずらいよね。

しかし客単価を9,000円にすることで、1日の入客数は5.5人となるので100万円の壁もそこまで高く感じることはないでしょう。

従来の美容室では売り上げを100万円超えたとしても給料に反映されるのは僅か。

しかしフリーランス美容師は完全歩合なので、売り上げの70%前後が給料として入ってきます。

毎月70万円入ってきたらお金に困る生活とは無縁になりますね。

人間関係に悩まない

お客様から見ると普通のサロンと大して変わりませんが、基本的には一人で全てをこなしていくのがフリーランス美容師です。

周りの先輩やオーナーに気を使う必要が無いので、自分のペースでやりたいようにやれるのは大きなメリットだといえますね。

スタイリストデビューしたての美容師だと、仕上がりを周りのスタッフから舐めるように見られてビクビクすることも多いです。

しかしフリーランス美容師は個の集まりなので他の美容師の仕上がりなど全く気にしません。

タナカ

人間関係で悩むのは時間の無駄だよ!

拘束時間は自分で決められる

無駄な雑用や掃除が無いために、お客様が終わったらすぐに帰ることができます。

後輩の指導やミーティング、練習会などで拘束時間は12時間以上というのも美容業界では当たり前とされていますが、フリーランス美容師には無縁の世界です。

稼ぎたいなら営業時間を長くし、自分の時間を大切にしたいなら数人だけお客様を…ということも可能です。

タナカ

僕はフリーランスで働いて、空いた時間は英語の勉強をしていたよ!

では次にデメリットも見ていきます。

働き続ける必要アリ

フリーランスで働く人達に言える事ですが、保証がありません。

つまり

  • 怪我をしたら給料ゼロ
  • 病気になったら給料はゼロ
  • 長期休暇の時は給料がゼロ

美容室で正社員として働いている際には有給休暇や病欠も選択肢としてありますが、フリーランスにはありません。

さらに言うと、あなたを支持してくれているお客様が今後も同じようにあなたのもとへ通ってくれるとも限りません。

美容室の数は全国で約26万件あり、今後も増えていくことが予想されます。

そして少子高齢化もさらに加速していきます。

ライバルが周りに多数いる中で、常にお客様の取り合いをする最前線に身を置かないといけない事を頭に入れておきましょう。

確定申告

通常は会社がやってくれる確定申告もフリーランス美容師は個人で行う必要があります。

これまで美容師に全力を注いできた人たちには全く分からないフィールドです。

自分で行うこともできますが、正直かなりめんどくさいです。

最近ではアプリなどもありますが、それでも最低限の知識と労力は必須となっています。

スキルアップが難しい

フリーランス美容師はサロンワークに集中するために、練習にあてる時間はほとんどありません。

常に流行りや技術がアップデートされるこの業界では結構致命的ですね。

また、後輩の指導をする時間は存在しません。

これはメリットでもありますが、他人に指導するアウトプットは自分のためでもあります。

アウトプットをすることで

  • 技術の見直しや自分に足りていないスキルに気付ける
  • 物事をうまく人に伝えるスキルが身につく

以上のメリットがあります。

後輩の指導が無い=自分の成長機会が無い

というデメリットも存在しています。

フリーランス美容師に向いてる人

では次にフリーランス美容師に向いている人を解説していきます。

結論から言うと向いている人は以下の3タイプです。

  • 空いた時間に気軽に働きたい人
  • 自分でアクションを起こせる人
  • 独立前のシュミレーションをしたい人

空いた時間に美容師をやりたい人

集客を続ける必要があり、同時にスキルアップもしていくのは並大抵の努力では継続できません。

しかしお金にとらわれないで美容師をするにはフリーランスという選択肢は非常に良い選択肢かと思います。

  • ママさん美容師
  • 副業での美容師
  • ヘアメイクをメインに週2日は美容師

美容師以外にも収入源を作ることで、万が一の事態でもリスクを分散させることが可能です。

タナカ

フリーランス美容師一本でやるのは想像以上の労力が必要だよ!

自分でアクションを起こせる人

美容室、美容師の数は多いので基本的にはお客様の取り合いです。

  • 自分の強みは何か
  • どの客層に刺さるブランディングをするか
  • 具体的にどのように集客するのか

最低でも上記の3つを固めていないと失敗します。

逆に言えば上記の3つが固まっている人ならばフリーランスだけでなく、独立してもやっていけるはずです。

タナカ

ブログやインスタで集客しようと軽く考えている人もいるけど、超大変だよ!

独立前のシュミレーションをしたい人

既存顧客がいて、独立しても店が回るのかテストしたいという人はフリーランス美容師としてのメリットを最大限に活かせます。

独立とフリーランスの違い

独立→銀行での借り入れや店舗作りの為に借金を作ることになる。

フリーランス→借金(リスク)を作ることなく、独立時に近い還元率で働ける。

アシスタントを雇いながらフリーランスとして働くこともできるので、2人でどれくらいお客様をさばけるかをチェックする場にも使えますね。

リスクを背負って試行錯誤を始めるのではなく、リスクが無い状態で現状の問題点を炙り出せるのはかなり大きいですね。

フリーランス美容師の将来性

業務委託で1年、フリーランスとして1年働いた経験から結果をまとめると

一生フリーランス美容師として生きていくのは厳しい

生きていくにはお金も大事ですが、時間の方がもっと大切です。

フリーランスとして収入を上げることは時間を犠牲にすることで可能。

タナカ

家族との時間や自分の時間も無いと何のために生きているのか分からなくなってきちゃうよ。

フリーランス美容師が考えられる将来設計としては以下の2つが考えられます。

  • 独立する
  • 海外で挑戦する

では見ていきましょう。

独立する

フリーランス美容師との違いは

  • 店の経営責任を負うかどうか
  • 立ち上げの際に借金を背負うかどうか

個人事業主としてはどちらも一緒なので、法的には変わりません。

独立するメリットとしては

  • サロンの特色・雰囲気を作れる
  • スタッフを雇うことで将来的にはさみを置くことも可能
  • 一人で働くフリーランスと違い、チームで働くことで収入が倍以上に

デメリットとしては

  • 美容業界がさらに激化していくので精神・身体的に負担は多くなる
  • 潰れた際のリスクが高い
  • 美容師を目指す若い世代が少ない=スタッフ不足

以上のようなことが考えられます。

美容師の独立に関してはこちらに詳しくまとめています。

美容師独立)

海外で挑戦する

僕は現在オーストラリアで正社員の美容師をしていますが、リスクを抑えつつリターンを得ることができています。

大変なのは言葉や生活環境・価値観の違いです。

しかしこれまでに述べた

  • 加熱していく美容業界
  • 倒産のリスク
  • 働き続けないといけないプレッシャー

を考えたら海外での美容師はこれら全てをクリアしています。

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